背中ニキビの原因は角栓? 気になる背中のニキビや角栓のおすすめの治療法

背中が空いた服や襟ぐり広め服を自信を持って着こなすためには、スベスベの背中が理想です。でも背中は皮脂量が多く毛穴に角栓や黒ずみができやすい上、手が届きにくい場所ため、ケアの難しさを感じている人は多いのではないでしょうか。この記事では、背中に角栓が溜まる理由と、自宅でできる角栓ケア方法やクリニックでの治療法を紹介します。

背中ニキビの始まりは角栓。角栓とは

背中ニキビの原因、角栓の種類

角栓とは、毛穴の中に古くなった角質と皮脂が混ざって固まり、毛穴が詰まっている状態を指します。鼻の頭の角栓をイメージする人が多いと思いますが、角栓は毛穴がある場所はどこでもできます。角栓の始まりは、毛穴がポツポツと目立つ白い角栓です。この白いポツポツを放置すると、空気に触れて酸化し、黒く変色した黒い角栓になります。

背中の角栓と背中ニキビの関係

背中は皮脂量が多いため、特に角栓ができやすい場所です。その上、お手入れが難しく角栓がそのままになりがちです。角栓を放置していると、毛穴内部の皮脂を餌にしてアクネ菌が繁殖し、炎症が起こるとニキビになるため、最初から角栓を作らないことがニキビの予防に繋がります。

背中の角栓と背中ニキビの違い

角栓とニキビは、どちらも毛穴が詰まって見えるため混同されがちですが、実は別の肌トラブルです。角栓は、毛穴に角質や皮脂が詰まっている状態ですが、毛穴を完全に塞いでいるわけではなく、皮脂が外に出ている場合もあります。一方、ニキビは毛穴に詰まった角質や皮脂をエサにアクネ菌が増えた状態で、悪化すると炎症を起こして赤く腫れることがあります。

背中ニキビの原因、背中に角栓ができる理由

背中の黒い毛穴詰まりの原因は、ターンオーバーの乱れ

ターンオーバー(新陳代謝)とは、肌の表面にある角質がはがれ落ちて、新しい皮膚に生まれ変わる仕組みのことです。通常は約28日周期でこのサイクルが繰り返されています。肌が乾燥してバリア機能が弱まると、ターンオーバーの周期が早まり、未熟な角質細胞が作られやすくなります。未熟な角質細胞は水分が少なく、自然に剥がれず毛穴に残ることがあります。また、加齢や睡眠不足もターンオーバーの周期を乱します。新しい皮膚ができないと古い角質はいつまでも肌に残り、やがて毛穴に詰まるようになります。ターンオーバーのサイクルが早すぎても遅すぎても、角質が毛穴に残ってしまい、角栓やニキビの原因になることがあります。

背中の黒い毛穴詰まりは、汚れが溜まっている

毛穴は皮脂や汗の出口として重要な役割があります。体をしっかり洗えていなかったり、汗をかいたまま長時間そのままにしていると、皮脂や古い角質が毛穴に溜まり、毛穴詰まりの原因になります。また、シャンプーや石けんのすすぎ残しがあると、肌に残った成分が皮脂と混ざって毛穴をふさぎ、角栓やニキビができやすくなることがあります。

背中のザラザラ毛穴が目立つのは、摩擦が原因

背中は、衣服やカバンよく当たるため、蒸れや摩擦が起きやすい場所です。摩擦による刺激は、肌のバリア機能を低下させ、乾燥の原因になります。また、体を洗うときにゴシゴシと強くこするのも摩擦の原因となり、必要な皮脂まで洗い流してしまうため、肌が乾燥しやすくなります。肌が乾燥するとターンオーバーが乱れ、古い角質や皮脂が毛穴に詰まりやすくなり、毛穴のザラつきやニキビの原因になることがあります。

背中ニキビの目立つ角栓は、角栓ではなく似た病気かも

角栓は誰でも毛穴にできる可能性がありますが、ブツブツの全てが角栓ではありません。角栓に似た症状として、毛穴がブツブツとなる「毛孔性苔癬」、毛穴で、カビの一種であるマラセチア菌が増殖して起こる「マラセチア毛包炎」などがあります。マラセチア毛嚢炎は、繰り返すと跡が残りやすくなります。いずれも初期段階ではよく似た見た目をしていますが、経過や治療方法が異なりますので、自己判断ではなく診断してもらうと安心です。

背中ニキビや背中の角栓を取りたい! 背中ニキビの予防とケア方法

保湿して黒い角栓の元をなくし、背中ニキビを予防する

肌が乾燥すると、肌のターンオーバーが乱れやすくなります。特に背中は、顔と違って保湿を忘れがちな部分です。入浴のときにお湯の温度が高すぎると、肌のうるおい成分が流れ出てしまうため、40度以下のぬるめの温度に設定し、入浴後に保湿クリームなどでしっかり保湿しましょう。手が届かない場合は、スプレータイプの化粧水や柄のついた背中ケア用のアイテムを利用すると便利です。背中に直接当たる下着や衣類の素材は、ウールや化学繊維は避け、綿やシルクのような通気性の良い素材を選ぶことで肌への刺激や乾燥を避けることができます。

生活習慣を見直し、背中のニキビや黒い角栓を防ぐ

ターンオーバーは加齢と共に乱れやすくなります。肌の調子を整えるために、規則正しい生活と質の良い睡眠を心がけることが大切です。睡眠中に分泌される成長ホルモンは肌の回復を助けるので、寝室の温度や湿度、明るさなどを整えて、ぐっすり眠れる環境を作りましょう。また、日ごろから適度な運動をすることで血行がよくなり、肌にも栄養や酸素が届きやすくなります。

食生活を改善して、目立つ角栓や背中ニキビを作らない

脂っこい食べ物や甘いものを食べすぎると、皮脂が過剰に分泌されやすくなります。特に揚げ物やファストフード、スイーツや甘いジュースは皮脂腺を刺激するため、取り過ぎに注意しましょう。皮脂の量を正常に保つために、タンパク質、脂質、ビタミンをバランスよく摂取しましょう。また、冷たい食べ物よりも温かいものを食べることで、体が温まり血行が良くなる効果も期待できます。ターンオーバーを促進するためにはビタミンAを、皮脂の分泌を整えるにはビタミンB2、B6を取ると有効だと言われています。ビタミンAはレバーやうなぎ、ビタミンB2、B6は、レバーや豆類、青魚などに含まれています。

清潔にして背中のザラザラ毛穴や角栓とお別れ

肌を清潔にすることは角栓予防の基本ですが、洗浄力が強すぎる石けんで強く洗うのは逆効果です。低刺激の石けんで、よく泡立てて柔らかいタオルで優しく洗うようにしましょう。シャンプーや石けんのすすぎ残しがないようにしっかり流すことも重要です。また、肌にあたる衣服や寝具はこまめに洗濯し、常に清潔を保ちましょう。すでに溜まっている角質は、ピーリングジェルやスクラブを使うと解消されることがありますが、肌荒れのリスクもあるため注意が必要です。

美容医療で背中ニキビや角栓を改善する

背中の肌トラブルは、似た症状ながらさまざまな原因があるため、それぞれに合ったケアが必要です。その上、背中は手が届きにくいためセルフケアが難しい場所です。当院では、背中ニキビや角栓の症状と肌質に合わせて最適な治療をご提案いたします。

この記事の監修医師

銀座よしえクリニック 総院長 廣瀬 嘉恵 医師

銀座よしえクリニック 総院長廣瀬 嘉恵 医師 医学博士

  • 東京大学大学院医学研究科修了 医学博士号取得
  • 日本再生医療学会再生医療認定医
  • 日本再生医療学会代議員
  • 日本皮膚科学会会員
  • 日本美容皮膚科学会会員
  • 日本美容外科学会会員
  • 国際抗老化再生医療学会会員
  • 日本温泉気候物理医学会会員

銀座よしえクリニック 総院長
廣瀬嘉恵医師のプロフィールはこちら

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