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知らないうちに“おばさん肘”に?肘の黒ずみ・シワ・たるみを改善する方法とは

ひょんな瞬間、ふと肘を見たとき「おばさん肘」にハッとしたこと、ありませんか?ノースリーブや半袖からチラ見えする肘のざらつき、年齢とともに増すたるんだシワは、後ろ姿が一気に老けた印象になります。鏡には映らないけれど、人にはしっかり見られてしまう…
そんな悩みを多くの女性が抱えています。顔のお手入れは怠らないのに、つい忘れがちなのがパーツのケア。
「ひじは年齢がでやすい部分」「ひじを見ればその人の年齢がだいたい判る」。だからこそ、ちょっとの手間で“綺麗”を取り戻す価値があります。

肘が老けて見える原因

肘の「黒ずみ」「カサカサ」「たるみ」「シワ」の原因は、複数の要因が絡み合っています。

摩擦と刺激、角質肥厚で「黒ずみ肘」になる

肘の黒ずみは、肘を机につける・衣類とこすれるなど日常的に加わる摩擦や圧力によって角質が厚くなります。厚くなった角質はくすんだ色をしているため、灰色っぽく、または茶色っぽく見えます。さらに摩擦刺激が続くとメラニンが増加し、加齢や乾燥によってターンオーバーが乱れることで、古い角質が排出されず、黒ずみが濃く定着して肌がくすんだように暗く見え、年齢以上に老けた印象「おばさん肘」に見えてしまいます。

乾燥によるキメの乱れが「カサカサ肘」になる

肘の「カサカサ」「粉ふき」は、見た目の印象を老けさせる要因です。
肘は皮脂腺が少なく潤いを保ちにくいうえに曲げ伸ばしの多い関節です。皮膚が常に引っ張られて細かなひび割れが起きやすいため、粉を吹いたように白っぽく見えたり、キメが乱れてザラザラと硬く見えたり、深いシワが刻まれやすくなります。乾燥した肘は、触り心地だけでなく見た目も硬い印象を与えます。肌の柔らかさが失われると、年齢以上に“疲れた感じ”や“おばさん感”が出てしまうのです。

加齢による肘のたるみ、シワ

意外に見落とされがちですが、肘の“シワ”“たるみ”も老け見えの大きな原因です。
加齢によってコラーゲンやエラスチンが減少し、皮膚のハリが失われ薄く伸びやすくなります。肘周りの皮膚を支えているのは、主に二の腕の筋肉(上腕三頭筋)です。この筋肉が衰えてくると、皮膚や脂肪を支えきれず、肘周りがゆるんで“たるみシワ”が発生します。肘の皮膚は曲げ伸ばしの回数が多い日常生活の中で、皮膚が伸びきり、戻りにくくなってしまうのです。

紫外線ダメージの蓄積でおばさん肘が進行する

肘も実は紫外線の影響を受けています。紫外線には主にUV-BとUV-Aがあり、UV-Bは肌表面(表皮)に作用して赤みや炎症を引き起こす「日焼け」をつくります。繰り返し浴びることで角質が厚くなったり色素沈着が増えたりして、黒ずみが濃くなる原因になります。UV-Aはより波長が長く、皮膚の奥の真皮層にまで到達してコラーゲンやエラスチンなどの“肌の支え”を壊し、弾力の低下やハリ不足、たるみを進行させる特徴があります。
肘は顔や腕ほど日焼け止めを塗る習慣がないため、知らず知らずのうちにダメージが蓄積します。紫外線の蓄積は黒ずみ・カサつき・たるみといった“肘の老け見え”を進行させる要因となります。

血流の悪さ・代謝低下が肘の見た目の年齢を引き上げる

血液は、肌に酸素や栄養を届け、不要になった老廃物を回収し、排出するという重要な役割を担っています。冷え・運動不足・長時間の同じ姿勢などによって血行が滞ると、循環機能が十分に働かなくなり、新陳代謝が低下してしまいます。
代謝が落ちると、肌のターンオーバーが遅くなり、通常であれば自然に剥がれ落ちるはずの古い角質が留まるようになります。厚くなった角質は透明感が失われ、くすみや黒ずみが濃くなり、角質が蓄積することで表面がゴワゴワ・ザラザラしやすくなります。
血流が悪い状態が続くと、真皮層の細胞活動も低下し、コラーゲンやエラスチンといった“肌の土台”をつくる働きが弱まって、皮膚がハリや弾力を失い、肘のたるみやシワが目立ちやすい状態になります。
血行不良と代謝低下は、黒ずみ・カサつき・ハリ不足・たるみといった肘の老け見え要素に深く関わり、見た目の年齢を一気に引き上げてしまいます。

じゃあ、どうやっておばさん肘を改善する?

自宅で手軽にできるケア

肘のシワは年齢だけでなく、日常のクセや乾燥、摩擦、紫外線、皮膚の弾力低下など複数の要因が重なって目立ちやすくなります。自宅でのセルフケアで少しずつ整えていくことができるので、今日から取り入れてみましょう。

肘の黒ずみを角質ケアで肌をなめらかに

肘の黒ずみは角質の厚みと摩擦刺激によるメラニン増加が原因のため、「摩擦を減らす・角質をやわらかくする・保湿する」という3つのケアが重要です。まず、机に肘をつくクセをやめたり、洋服の袖でこすれないよう、素材を見直すようにしましょう。入浴時にはタオルでゴシゴシ洗わないようにして、摩擦を減らします。
固くなった角質には、週に一度ほど軽めの角質ケアを行うと整いやすくなります。スクラブを使う場合は粒の細かいものを選び、こすりすぎないようにしてください。タオルやスポンジでゴシゴシするのは逆効果になるので避けましょう。トラネキサム酸・ビタミンC・ナイアシンアミド・アルブチンといった美白成分を使ってメラニン対策を行い、顔用の美白クリームを肘にも使うだけでも効果が期待できます。

肘のカサカサを保湿ケアで乾燥を防ぐ

肘の乾燥は「皮脂が少ない」「伸縮が多い」という特徴によって起こりやすいため、保湿を徹底することが大事です。
入浴後すぐのタイミングで、肘にしっかり水分と油分を補うと肌がふっくらしやすくなります。ヒアルロン酸やセラミド、シアバターなどを含むクリームを少し多めに使い、手のひらで包み込むようにしてなじませると浸透しやすくなります。ワセリンを“ふた”として使うと、乾燥を強力に防げます。肘をゴシゴシ洗うと乾燥が悪化するため、泡で包むようにやさしく洗い、タオルの摩擦も避けましょう。

肘のたるみはストレッチで皮膚を動かして予防する

肘のたるみは「皮膚のハリ低下」「二の腕の筋力低下」「乾燥」の3つが重なって起こります。二の腕(上腕三頭筋)を鍛える椅子を使ったディップスやペットボトルのキックバック、肘を伸ばすストレッチなどの筋トレを毎日3〜5分ほど続けて肘周りを支える力を高めましょう。筋肉がつくと肘の皮膚が引き上がり、たるみの改善につながります。
レチノール・ペプチド・ビタミンC誘導体など肌にハリを出す成分を含む保湿剤や顔用エイジングケアクリームを使うと皮膚がふっくらしやすくなります。
さらに長時間肘を曲げた姿勢を避けたり、机に肘をつくクセをやめたりして折れ曲がる時間を減らすことで、たるみを効果的に改善・予防することが期待できます。

紫外線対策で肘の肌ダメージを抑える

肘は意外と日焼けしやすい部位です。紫外線による乾燥や弾力低下はシワを悪化させるため、外出前には腕全体に日焼け止めを塗り、日差しを受けやすい肘の外側までしっかりカバーしましょう。日焼け止めは汗で落ちやすいため、長時間外にいるときは塗り直しを行うとさらに効果的です。紫外線対策を丁寧に行うことで、乾燥・シワ・たるみ・黒ずみといった肘のトラブルを未然に防ぐことができます。

血行を促すマッサージで硬くなったおばさん肘を柔らかくする

肘の周辺をくるくると円を描くようにマッサージすると、血行が促されて肌が柔らかくなり、保湿成分が浸透しやすい状態になります。マッサージを行うことで皮膚表面から筋肉の層まで温まり、滞っていた血流がじんわり促進されます。血行が良くなると、肌の細胞へ栄養が届きやすくなるため、硬くなった肘の皮膚が柔らかくなり、ターンオーバーも整いやすくなります。
皮膚が柔らかくなることで、保湿クリームや美容成分が浸透しやすい状態に整うというメリットがあります。入浴後は血行が良く体が温まっているタイミングで行うのがおすすめです。蒸気で柔らかくなった肌に保湿クリームを塗りながらマッサージすることで、乾燥の改善・ハリUP・シワ予防の効果が期待できます。

すでにある脇のシワ、たるみ、黒ずみを除去するには

肘のシワやたるみ、黒ずみは日常のケアでも整えられますが、しっかりと改善を目指す場合は美容医療での治療がおすすめです。
当院では、皮膚の再生を促し、コラーゲンの生成を助ける高周波治療やピーリング、ダーマペン、ヒアルロン酸注入、CPC-PRPなどを、患者さんの症状に合わせてご提案いたします。

この記事の監修医師

銀座よしえクリニック 総院長 廣瀬 嘉恵 医師

銀座よしえクリニック 総院長廣瀬 嘉恵 医師 医学博士

  • 東京大学大学院医学研究科修了 医学博士号取得
  • 日本再生医療学会再生医療認定医
  • 日本再生医療学会代議員
  • 日本皮膚科学会会員
  • 日本美容皮膚科学会会員
  • 日本美容外科学会会員
  • 国際抗老化再生医療学会会員
  • 日本温泉気候物理医学会会員

銀座よしえクリニック 総院長
廣瀬嘉恵医師のプロフィールはこちら

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