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線維芽細胞による肌育とは?

「スキンケアを頑張っているのにハリが出ない」
「毛穴が目立つようになった」
「肌がなんとなくしぼんだ印象になってきた」
「肌のハリや弾力が低下し、顔全体のたるみや小ジワが気になってきた」
「乾燥や毛穴、くすみなどの肌悩みを繰り返している」
「肌の土台から整えたい」
そんな悩みを感じ始める女性は少なくありません。
年齢とともに肌質が変化する原因のひとつに、真皮に存在する「線維芽細胞」があります。
美容医療というと、シワを埋めたり不足したボリュームを補ったりする治療を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし最近では、肌の土台となる真皮環境を整えながら、肌本来のハリや弾力を育てる「肌育」という考え方が注目されています。その中でも線維芽細胞治療は、肌の土台からアプローチする再生医療として注目されています。

肌の若々しさを支える線維芽細胞とは

私たちの皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造になっています。
このうち、肌のハリや弾力、うるおいを支えているのが真皮です。真皮は皮膚の大部分を占める土台のような組織で、建物で例えると骨組みや基礎部分にあたります。その真皮の中で重要な働きをしているのが「線維芽細胞」です。線維芽細胞は、肌のハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチン、うるおいを保つヒアルロン酸を作り出す細胞であり、肌の若々しさを維持するうえで重要な役割を担っています。
コラーゲンは肌を支える柱の役割を担い、エラスチンはその柱同士をつなぐゴムのような役割を果たします。また、ヒアルロン酸は大量の水分を抱え込み、肌のうるおいやふっくらとした質感を維持しています。
若い頃は線維芽細胞が活発に働いているため、肌には自然なハリや弾力があり、キメも整っています。しかし、年齢を重ねるにつれて線維芽細胞の働きは徐々に低下していきます。30代後半から40代以降になると、コラーゲンやヒアルロン酸の産生量が減少し始めます。さらに紫外線や乾燥、睡眠不足、喫煙、ストレスなどの影響も加わることで、線維芽細胞の機能はさらに低下していきます。

真皮の構造が弱くなり、肌を支える力が不足してくると、

  • 肌のハリや弾力が失われる
  • 頬やフェイスラインのたるみが目立つ
  • 毛穴が縦に広がる「たるみ毛穴」が増える
  • ほうれい線が目立ちやすくなる
  • 目元や口元の小ジワが増える
  • 肌全体がしぼんだような印象になる
  • 肌のキメが乱れ、ツヤが失われる

といった年齢肌の変化が現れやすくなります。

年齢とともに現れるハリ不足やたるみ、ほうれい線、小ジワ、肌のしぼみ感、キメの乱れなどは、それぞれ別々の悩みに見えても、根本には線維芽細胞の働きの低下が関わっていることがあります。
線維芽細胞治療やPRP療法は、肌の土台となる真皮にアプローチし、本来肌が持つ再生力をサポートする再生医療です。シワを埋めたりボリュームを補ったりするだけではなく、肌そのものの質感やハリ感の改善を目指せることから、「肌育」という考え方を取り入れた美容医療として注目されています。

線維芽細胞の働きが低下すると現れる肌の変化

年齢を重ねると、線維芽細胞の働きは徐々に低下していき、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の産生量が減少し、真皮の構造が弱くなっていきます。真皮は肌のハリや弾力を支える土台の役割を担っているため、線維芽細胞の働きが低下すると、さまざまなエイジングサインが現れてくるようになります。

目立ってくる肌のハリや弾力の低下

若い頃の肌は、コラーゲンやエラスチンが豊富なため、指で押してもすぐに戻るような弾力があります。しかし加齢とともにこれらの成分が減少すると、肌を内側から支える力が弱くなりハリ感や弾力が失われていきます。

頬やフェイスラインのたるみも現れやすくなる

真皮の弾力が低下すると、重力に対抗して皮膚を支える力が弱くなります。そのため頬が下がって見えたり、フェイスラインがぼやけたりして、以前より疲れた印象や老けた印象を与えることがあります。

ほうれい線が目立ってきたり、目元や口元の小ジワが増えてくる

表情を作るたびにできる細かなシワは、肌の弾力によって元に戻ります。しかし線維芽細胞の働きが低下すると修復力が追いつかなくなり、徐々にシワとして定着しやすくなります。ほうれい線やマリオネットライン、目元や口元の小ジワが気になり始めるのもこのためです。

肌のふっくら感が失われる

線維芽細胞の働きが低下すると、肌のハリやうるおいが低下し、頬や口元のボリューム感が失われ、顔全体がやつれたように見えてきます。十分に睡眠をとっていても「疲れている?」と聞かれるようになった場合は、肌の土台である真皮の変化が影響している可能性があります。

肌のキメやツヤにも影響がある

真皮の状態が乱れると、肌表面のターンオーバーにも影響が及びます。キメが粗くなり、光を均一に反射できなくなることで、肌がくすんで見えたりツヤ感が失われたりします。ファンデーションのノリが悪くなったり、夕方になると疲れた印象に見えたりするのも、こうした変化が関係しています。

年齢とともに現れるハリ不足、たるみ、ほうれい線、小ジワ、毛穴の開き、キメの乱れなどは、それぞれ別々の悩みに見えても、その根本には線維芽細胞の働きの低下が関わっていることがあります。肌育治療はこうした年齢肌の原因に着目し、肌の土台である真皮環境を整えることを目的としています。

肌育とは?肌の土台から整える新しいエイジングケア

肌育とは、肌表面のみを整えるのではなく、肌の土台となる真皮環境を整え、健やかな肌づくりを目指す考え方です。畑に例えるとわかりやすいかもしれません。どれだけ良い種をまいても、土壌が乾燥していたり栄養が不足していたりすると、植物は十分に育ちません。
肌も同じです。
加齢や紫外線、乾燥などの影響によって真皮環境が乱れた状態では、レーザーや高周波治療などを繰り返しても、本来の期待される変化を実感しにくい場合があります。そのため、まず肌の土台を整えてからレーザーやハイフなどの施術を行うという考え方が広がっています。
肌育治療にはさまざまな方法があります。その中でも線維芽細胞治療やCPC-PRP療法は、自身の細胞や血液を活用して肌の土台にアプローチする再生医療です。一時的にボリュームを補う施術とは異なり、自身の細胞が持つ力を活かし、真皮環境を整えることで肌本来の健やかな状態を目指します。
「シワだけを改善する」「たるみだけを治療する」といった部分的なアプローチではなく、肌全体の若々しさや健やかさを育てるための選択肢として関心が高まっています。

線維芽細胞の働きが活性化するとどうなる?

線維芽細胞はコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の産生に関わる重要な細胞です。線維芽細胞の働きが活性化すると、真皮内でコラーゲンやヒアルロン酸などの産生が促され、肌のハリや弾力の維持につながることが期待されます。小ジワやハリ不足、くすみ、毛穴の開きといった年齢肌の悩みだけでなく、肌のキメの乱れやニキビ跡など、さまざまな肌悩みに幅広くアプローチできる可能性があります。
また、線維芽細胞治療は自分自身の細胞を使用するため、顔の印象を大きく変えるのではなく、肌本来のなめらかさやハリを引き出すような自然な仕上がりを目指せることも特徴です。

実際に肌育治療を継続している方の中には、「肌質そのものが変わったように感じる」とおっしゃる人もあります。単にシワを埋める施術とは異なり、肌そのものの状態改善を目指す治療として注目されています。

線維芽細胞を自力で増やす方法とは

「線維芽細胞を増やしたい」「線維芽細胞を活性化する方法はありますか?」という質問をよく聞かれます。年齢とともに減少した線維芽細胞をスキンケアだけで増やすことは難しいとされています。しかし、紫外線対策や生活習慣の改善によって線維芽細胞の働きをサポートし、肌老化の進行を緩やかにする効果が期待できます。

紫外線対策は線維芽細胞を守る基本

線維芽細胞に大きな影響を与える要因のひとつが紫外線です。紫外線はシミの原因になるだけでなく、肌の奥にある真皮にもダメージを与えます。
紫外線を浴び続けると、コラーゲンやエラスチンを作る線維芽細胞の働きが低下し、肌を支える力が弱くなります。その結果、ハリや弾力が失われ、シワやたるみが目立ちやすくなります。紫外線による変化は「光老化」と呼ばれ、肌老化の大きな原因のひとつと考えられています。
日焼け止めの使用や帽子、日傘などによる紫外線対策は、線維芽細胞を守るための基本的なケアといえるでしょう。

睡眠は肌の再生を支える重要な時間

睡眠中には成長ホルモンが分泌され、肌の修復や再生が行われます。
睡眠不足が続くと肌のターンオーバーが乱れやすくなり、線維芽細胞の働きにも悪影響を与える可能性があります。慢性的な睡眠不足は、肌のハリ低下やくすみ、小ジワなどの原因になるため、十分な睡眠時間を確保し、規則正しい生活を送るようにしましょう。

栄養バランスのよい食事を心がける

線維芽細胞がコラーゲンやエラスチンを作るためには、さまざまな栄養素が必要です。
タンパク質はコラーゲンの材料となるため重要です。ビタミンCはコラーゲン合成をサポートする働きがあり、不足すると正常なコラーゲンが作られにくくなります。亜鉛や鉄分などのミネラルは細胞の代謝に関与しています。
偏った食事や極端なダイエットは、肌のハリや弾力低下につながることがあるため注意が必要です。

線維芽細胞を意識したスキンケア

日々のスキンケアも線維芽細胞の働きをサポートするうえで大切です。
レチノールやビタミンC誘導体は、肌のハリや弾力をサポートする成分として広く使用されています。また、乾燥は肌のバリア機能を低下させるため、十分な保湿も欠かせません。スキンケアは肌の状態を整えるために大切ですが、年齢とともに低下した線維芽細胞の働きを根本から改善することには限界があります。

大切なのは線維芽細胞を守り育てること

残念ながら加齢による肌の変化を完全に止めることはできません。しかし、毎日の紫外線対策やバランスのよい食事、十分な睡眠、適切なスキンケアを続けることは、肌の土台を健やかに保つために大切です。セルフケアだけでは改善が難しい場合は、PRP療法や線維芽細胞治療などの再生医療を取り入れることで、肌の土台からの改善を目指すこともできます。

線維芽細胞で肌再生する方法とは

減少した線維芽細胞そのものを大きく増やすことは簡単ではありません。美容医療には、線維芽細胞にアプローチする「線維芽細胞そのものを増やす治療」「線維芽細胞を活性化する治療」の2つがあります。

線維芽細胞そのものを増やす治療

当院の線維芽細胞治療では、患者様自身の遅い耳の裏から皮膚から線維芽細胞を採取します。採取した細胞は専門施設で培養します。その後、培養した自身の線維芽細胞を気になる部位へ注入します。年齢とともに減少した線維芽細胞を補うことで、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の産生をサポートし肌のハリや弾力の改善を目指します。異物を入れるのではなく自分自身の細胞を使用するため、肌になじみやすく自然な肌質改善を目指せることが特徴です。

線維芽細胞に働きかける治療

もうひとつの方法は、肌が本来持つ修復機能を利用して線維芽細胞の働きを活性化する治療です。私たちの体には、傷ができると修復しようとする「創傷治癒」という仕組みがあります。皮膚に軽いダメージが加わると、線維芽細胞が活発に働き始め、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどを産生して肌を修復しようとします。美容医療ではこの仕組みを応用し、ごく微細な刺激を与えることで線維芽細胞を活性化し、肌の再生を促す治療が行われています。
線維芽細胞を活性化する治療には、ダーマペンやモフィウス8などのマイクロニードル治療、フォトフェイシャルや高周波治療、医療ハイフ(HIFU)などさまざまな方法があります。

肌育から始める美容医療という考え方

レーザーやハイフなどの施術を行う前に、まず肌育治療によって真皮環境を整えるという考え方があります。線維芽細胞治療やCPC-PRP療法は、真皮にアプローチし、肌のハリや弾力を支える環境を整えることを目指す治療です。肌の状態が整うことで、その後のレーザー治療や高周波治療などの美容施術でも、より良い変化が期待できる場合があります。
このような考え方は、肌育治療のひとつのアプローチとして取り入れられています。

線維芽細胞治療のデメリット

線維芽細胞治療にはさまざまなメリットがある一方で、治療を検討する際に知っておきたい注意点もあります。
まず、施術直後に大きな変化を実感できる治療ではありません。注入された線維芽細胞は真皮内で徐々に働きながらコラーゲンやエラスチンなどの産生をサポートするため、変化が現れるまでには一定の期間が必要です。そのため、短期間で見た目の変化を求める方には向かない場合があります。
また、治療前には皮膚の採取が必要となり、その後に細胞を培養する期間も必要です。採取した当日に治療が完了するわけではないため、一般的な注入治療と比べると治療開始までに時間がかかります。
線維芽細胞治療は再生医療に分類されるため、費用が高額になりやすい点もデメリットのひとつです。細胞の採取や培養、品質管理などに専門的な設備や技術が必要となるため、一般的な美容施術と比較すると治療費の負担が大きくなる傾向があります。
効果の現れ方にも個人差があります。年齢や肌状態、生活習慣などによって経過は異なり、期待する変化や持続期間には差が生じることがあります。
また、施術後には注入部位の赤みや腫れ、内出血などが生じる場合があります。多くは一時的なものですが、事前にリスクや副作用について十分な説明を受けたうえで治療を検討することが大切です。

線維芽細胞保管が注目されている理由

最近は、線維芽細胞治療だけでなく「線維芽細胞保管」に関心を持つ方も増えています。
線維芽細胞保管とは、自身の皮膚から採取した線維芽細胞を培養し、将来のために凍結保存しておく方法です。
「まだシワやたるみは気にならないけれど、将来のために備えておきたい」
「今は治療を受ける予定はないけれど、自分の細胞を残しておきたい」
「30代の元気な線維芽細胞を保存しておきたい」
と考える方が選択するケースもあります。
卵子凍結という言葉を耳にする機会が増えましたが、線維芽細胞保管も将来に備えて若い時期の細胞を保存しておくという点で、似た考え方として注目されています。
線維芽細胞は年齢を重ねても存在し続けます。しかし、加齢とともに細胞の働きや増殖する力は徐々に低下していくと考えられています。
そのため、比較的若い時期に採取した線維芽細胞を保管しておくことで、将来的に再生医療を検討した際に活用できる可能性があります。また、線維芽細胞保管は「今すぐ治療を受けるため」ではなく、「将来の選択肢を残しておくため」に行われることもあります。実際に美容医療への関心が高い20代や30代の女性の中には、「今は特に悩みはないけれど、将来の肌老化に備えたい」と考え、保管を希望する方もいます。
もちろん、線維芽細胞を保管したからといって必ず将来治療を受けなければならないわけではありません。しかし、自分自身の細胞を保存しておくことで、将来的に再生医療を選択する際の可能性を広げられる点は大きな特徴といえるでしょう。
美容医療が「今ある悩みを改善するためのもの」から、「将来の肌を見据えて準備するためのもの」へと変化しつつある中で、線維芽細胞保管は新しいエイジングケアの考え方として注目を集めています。

肌育の時代だからこそ注目したい治療

年齢を重ねた肌に必要なのは、表面的な変化だけではなく、肌の土台を整えることかもしれません。
線維芽細胞治療は、真皮の環境に着目した再生医療のひとつとして、肌のハリ不足、たるみ毛穴、小ジワなどの悩みを抱えている方にとって、新たな選択肢になる可能性があります。スキンケアだけでは物足りなくなってきたと感じるなら、肌育という視点から線維芽細胞治療について相談してみるのもよいかもしれません。

肌育に関連する施術

この記事の監修医師

銀座よしえクリニック 総院長 廣瀬 嘉恵 医師

銀座よしえクリニック 総院長廣瀬 嘉恵 医師 医学博士

  • 東京大学大学院医学研究科修了 医学博士号取得
  • 日本再生医療学会再生医療認定医
  • 日本再生医療学会代議員
  • 日本皮膚科学会会員
  • 日本美容皮膚科学会会員
  • 日本美容外科学会会員
  • 国際抗老化再生医療学会会員
  • 日本温泉気候物理医学会会員

銀座よしえクリニック 総院長
廣瀬嘉恵医師のプロフィールはこちら

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