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目元のシワを取るには?乾燥・紫外線・摩擦を防いで目の下のシワをなくす方法

「いつのまにか目の下にシワができてしまった……」
「ファンデーションを塗るとシワが目立ってしまう……」
など、目の下のシワにお悩みの方は多いものです。目の下はシワができやすいうえに目立ちやすい場所です。
どうして目の下にシワができてしまうのでしょうか? 目の下にシワができる原因や、改善のためのケア方法をお伝えします。

目の下のシワはなぜできる?乾燥・刺激・眼精疲労が目元のシワの原因

乾燥や紫外線のダメージ、加齢による「水分不足」で目元の小ジワが出きる

目の周りの皮膚はとても薄く、皮脂が少ないため乾燥しやすい部位です。乾燥やエアコンの風、紫外線ダメージ、加齢による肌の水分保持力の低下などが原因で、角層が硬くなって柔らかさが失われると、笑ったときや瞬きをしたときにできる細かい折れジワが戻りにくくなり、目元に小ジワが目立つようになります。

目の使いすぎによる眼精疲労が影響して表情ジワになる

目の周りの皮膚は非常に薄く乾燥しやすいため、パソコンやスマートフォンを長時間使用すると目の疲れが生じて血行が悪くなり、肌のターンオーバーが乱れて肌の修復力が低下してきます。見えにくさや眼精疲労から無意識に「目を細める・しかめる」といった動作を繰り返すことで眼輪筋が過度に緊張し、目をしかめた折れ目のシワが皮膚に刻まれて定着し深い表情ジワになります。

クレンジング・アイメイク落とし時の摩擦・刺激が目の下のシワを作る

ウォータープルーフのマスカラやアイライナーを無理にこすって落とす、マスカラを指で落とす、コットンを強く動かす、タオルでゴシゴシ拭く、といった行動は、目元の薄い皮膚にとって大きな負担になります。
洗顔時やスキンケア、メイクアップの際に目元を強くこすると、皮膚のバリア機能が低下し、真皮にあるコラーゲンやエラスチンなどの「ハリを支える線維」を作る線維芽細胞の働きが弱まり、肌の弾力が低下します。強い刺激や摩擦、炎症が繰り返されるとコラーゲンが分解されやすくなり、乾燥ジワだけでなく、深いシワやたるみができるようになります。また、刺激はメラニンの産生を促し、色素沈着(目の下のくすみ)を引き起こすことがあり、この色ムラが影となってシワがより深く見える原因にもなります。

日常で避けた方がよい動作

  • コットンやタオルで強く擦ってアイメイクを落とす。
  • 指でこすってマスカラをごしごし落とす。
  • 花粉や疲労で目をこする癖がある(花粉シーズンに悪化する)。
  • クレンジング後にタオルでゴシゴシ拭く。

睡眠不足が目元のシワに悪影響する

睡眠が足りないと、肌を修復するために必要なホルモンが十分に分泌されず、コラーゲンやエラスチンなど肌のハリを支える成分を作る力が弱くなります。また、抗酸化作用が低下して活性酸素が増えることで、今あるコラーゲンやエラスチンも傷つきやすくなり、炎症が起こりやすい状態になります。「作る力の低下」と「壊れやすさの増加」が同時に進むことで、肌の弾力が失われ、目元の乾燥ジワやたるみが生じやすくなってしまいます。

ストレスが目元のシワに悪影響する

慢性的にストレスが続くと、体の中で「コルチゾール」というストレスホルモンが増え、肌を支えるコラーゲンやエラスチンを作る力が弱まる一方で、これらを壊す働きが強くなってしまいます。ストレスで自律神経のバランスが乱れると血流が悪くなり、肌に必要な酸素や栄養が届きにくくなることで、肌の修復や再生がうまく行われなくなります。また、ストレスによる慢性的な炎症の影響で、肌のうるおいを保つヒアルロン酸が減りやすくなるため、水分を保持する力も落ちてしまいます。これらが重なることで、肌のハリが失われてしぼんだように見え、シワやたるみ、くすみといった老けた印象の変化が進みやすくなります。

栄養不足が目元のシワに悪影響する

タンパク質やアミノ酸が不足すると、コラーゲンを作るための材料が足りなくなります。ビタミンCが不足するとコラーゲン同士をしっかり結びつけて強くする働きが弱まるため、作られるコラーゲンが不安定で弱くなってしまいます。銅が足りないとコラーゲンやエラスチンのつながりが弱くなり、肌の弾力が落ち、亜鉛やビタミンA・D・Eが不足すると肌を修復したり守ったりする力も低下します。また、糖質の取りすぎやAGEs(糖化物質)が多い食事は、コラーゲンを硬くして傷みやすくし、分解も進みやすくなります。さまざまな栄養不足や食生活の乱れが重なることで、肌の土台であるコラーゲンが弱まり、肌のハリが失われ、目元のシワやたるみが起こりやすくなります。

目頭のシワとは

目頭のシワとは、目の内側に現れる細かい縦ジワや放射状のシワのことです。
乾燥や表情の動き、皮膚のたるみなど、複数の要因が重なって生じます。浅い小ジワ(乾燥ジワ)は皮膚表面の水分不足によって現れ、指で軽く伸ばすと一時的に目立たなくなることが多い一方、笑ったり目を細めたりする動作を繰り返すことで生じる表情ジワは、眼輪筋の動きによって皮膚に折り目がつき、次第に定着していきます。
目頭のシワは20代後半から少しずつ目立ち始め、放置すると老けた印象や疲れた印象を与えやすくなります。

目元のシワは何歳から目立ち始めるか?

20代前半〜中盤の目元のシワ

この年代で目立つしわは主に乾燥ジワや表情癖によるものです。皮膚自体は比較的弾力があるため指で伸ばすと一時的に薄くなります。主な原因は夜更かし・アイメイクの強い摩擦・クレンジングの粗さ・パソコンやスマホによる眼精疲労などです。
対策はまず「摩擦を避けるクレンジング」「保湿」「スマホの使用時間や休憩を増やす」「日中のUV対策」を徹底することで改善・予防が期待できます。

20代後半〜30代の目元のシワ

20代後半〜30代の目元のシワは、表情ジワ(目を細める癖が原因)や、加齢に伴う真皮成分の減少が少しずつ現れ始めます。笑ったときや疲れた時にシワが目立ちやすくなり、乾燥対策だけでは根本解決にならないケースがあります。
セルフケアでは保湿成分(ヒアルロン酸・セラミド)を中心に、週1〜2回の温めケアや目周りの筋肉をほぐすエクササイズ、夜のレチノール類の低濃度導入がおすすめで、表情癖の矯正も重要です。

30代後半〜40代の目元のシワ

この年代は真皮コラーゲン・エラスチンの減少と紫外線累積の影響で“ハリの低下”が進み、深めの溝やたるみが目立ちやすくなってきます。“疲れて見える”“老けて見える”印象が出やすく、単なるクリームだけでは改善が限定的という実感を持つ人が増えます。
セルフケアは保湿強化に加え、日焼け止めの徹底、生活習慣(睡眠・栄養・禁煙)、血行を促す温めケア、刺激の少ないスキンケアの継続が必須です。

40代後半〜50代以上の目元のシワ

この年代は皮膚の薄化、脂肪の移動や萎縮、筋力低下が重なり、シワとたるみが複合して目立つようになります。目元に深い溝や影ができやすく、顔全体の印象に与える影響も大きくなります。セルフケアだけでの改善は難しいことが多く、継続的な保湿や栄養管理に加え、専門医による診察がおすすめです。

目元のシワのセルフケア方法

肌は摩擦の刺激や保湿不足によってダメージを受け、乾燥しやすくなります。つまり目の下のシワ改善を目指すには、「摩擦を避けること」「肌の水分補給」を徹底することが大切です。

目の下のメイク落としは優しく丁寧に

たとえば、「クレンジングの際にマスカラや目元のメイクなどを落とそうとしてゴシゴシこする」「洗顔料を十分に泡立てず手で顔の皮膚をこする」といった行為は、摩擦で目の下の薄い皮膚がダメージを受け、さらなるシワの発生原因になってしまいます。また、「なじませたクレンジング剤や洗顔料をシャワーで流す」という人もいますが、こちらも皮膚に刺激を与えてしまうので避けましょう。
クレンジングの際は優しくなじませる程度にしておき、洗顔をするときは洗顔料をたっぷりと泡立て、こすらないようにやさしく押しながら洗うことを意識してください。
すすぐ際はぬるま湯を洗面器などに溜めて、手ですくってやさしく顔にかけるとよいでしょう。

目元専用のアイクリームで保湿

また、お風呂上りや洗顔後などには、化粧水をなじませたら美容液や目元専用のアイクリームなどを塗って、たっぷり保湿するようにしてください。
毎日適切なケアをすることで目元の皮膚にハリが戻り、細かいシワが気にならなくなってきます。
さらにスキンケアの前のスペシャルケアとして、温かい蒸しタオルを目元に乗せ、目元の血行を促進するのもおすすめです。
血行を促進することで肌の新陳代謝が活発になり、目元にハリが出てきますよ。
蒸しタオルを外したあとはすぐに保湿をして、肌にうるおいをしっかり閉じ込めましょう。

目元の血行促進と代謝アップ

血行促進や代謝アップを目的としたホットタオル/スチームアイケアは週2〜3回がおすすめです。温度は触れて「やや温かい」程度のタオルを10〜20秒目元に当ててから、指の腹で目頭→目尻へ沿って軽く流すマッサージを1〜2分行います。強く押す・引っ張るのはNGで、皮膚を伸ばさないようごく軽い圧で行ってください。市販のジェル状アイマスク(冷温両用)は、浮腫みが気になる朝は冷やして使用、血行やコラーゲン生成を促したい夜は温めて使うなど使い分けると効果的です。

栄養補給で目元の肌のハリ・弾力・シワを予防する

肌のハリを保つために欠かせないコラーゲンやエラスチン、水分を保つヒアルロン酸は、すべて「体が材料を使って作る」ものであり、その材料となる栄養が不足していると、どれだけスキンケアを頑張っても肌の土台そのものが弱くなってしまいます。

良質なタンパク質はコラーゲンの材料となるアミノ酸を補うために欠かせず、これが不足するとコラーゲンが十分に作られず肌がしぼんだように見え、シワやたるみが進みやすくなるため、魚や肉、卵、大豆製品、乳製品を意識してとることが大切です。
コラーゲンを強く結びつけて丈夫にする働きを持つビタミンCが不足すると、せっかく作られたコラーゲンが強くならず、肌の弾力が低下してシワが深くなりやすいため、レモンやキウイ、パプリカ、ブロッコリーなどの野菜や果物を積極的に取り入れる必要があります。
銅はコラーゲンとエラスチンを結びつける酵素の働きに不可欠です。
亜鉛は細胞の修復や再生を助けるため、不足すると弾力が落ちてたるみやすくなります。傷の治りも遅くなるため、ナッツ類や貝類、レバー、そば、海藻などを摂ることが役立ちます。
ビタミンEやポリフェノールといった抗酸化物質が不足すると、肌の老化を進める活性酸素によってコラーゲンやエラスチンが傷つきやすくなり、くすみやシワが進行しやすくなるため、アボカドやナッツ類、ベリー、カカオ、緑茶などを取り入れることも重要です。
炎症を抑えて肌の修復を助け、バリア機能を高めるオメガ3脂肪酸が不足すると、肌荒れ・乾燥が悪化し、炎症ダメージが蓄積してシワが深くなることがあるため、青魚やえごま油、アマニ油、くるみ、チアシードなどを取り入れるのがおすすめです。
糖質のとり過ぎや加工食品中心の食生活は、体内でコラーゲンを硬くして壊れやすくする“糖化(AGEs)”を進め、弾力低下やくすみを引き起こして肌老化を早めてしまうため、甘いものや超加工食品を控えることがシワ予防の近道になります。

セルフケアだけで難しい場合はクリニックにご相談を

ただし、深いシワや広い範囲のシワなどは、セルフケアでは改善が難しい場合も多いでしょう。そのような場合はクリニックで専門的なシワ治療を受けることが望ましいです。
クリニックではハイフによる目周りのシワ治療やベビーコラーゲン・ヒアルロン酸などを注入する治療などがあり、セルフケアではなかなか改善できないシワも効果的に改善することが可能です。

正しい目元のシワ対策で、目元から若々しい印象に!

目の下のシワがあると老けた印象になりやすいうえ、目元に影ができることで顔全体がどこか疲れた印象に見られてしまいます。
まずはスキンケアを見直すとともに、プロの手による治療を受けることも視野に入れてみましょう。
早めに適切なケアをすれば、目元のハリ・若々しさを取り戻すことができ、自信につながりますよ。


目の下のシワのお悩みに関するよくある質問

目の下のシワを取るにはどうしたらいいですか?
目の下のシワを取るには、「摩擦を避けること」「肌の水分補給」が重要です。
目周りのメイクを落とす際に、肌に刺激を与えないように優しく落とす事を意識しましょう。洗顔後は美容液や目元専用のアイクリームを塗って、たっぷり保湿し、蒸しタオルで目元の血行を促進して新陳代謝を促すことで、目元のハリが出るようになります。
ただし、セルフケアだけでは、毎日ケアをしても確実に改善することはできません。目の下のシワを確実に改善したいのであれば、美容クリニックの施術を検討してみましょう。
目の下のシワが出来やすい人はどのような人ですか?
目元の皮膚はとても薄くデリケートなため、スマホやPCを長時間使うなどで眼精疲労になりやすい人や、日ごろのケア不足で目の周りが乾燥している方、マッサージやメイクやクレンジングの際に目の周りを過剰に触る人などが目の下にシワが出来やすい人です。
目の下にシワができる原因は何ですか?
目元の乾燥や刺激は、目の下のシワの原因となります。
スキンケア不足や加齢による保水力の低下、生活習慣の乱れ、外線のダメージなどが原因で肌は弾力を失い小ジワやちりめんジワが発生します。また、眼精疲労による目の周りの血行不良も目の周りの肌の新陳代謝を低下させるため、シワができる原因になります。
ワセリンやニベアで目の下のたるみは改善できますか?
目の下のシワの改善に、ワセリンやニベアを塗ると良いという話を聞くことはありますが、ワセリンにはシワやたるみを改善する成分は含まれていないため、シワやたるみを改善する効果はありません。ただし、ワセリンやニベアには保湿剤としての効果は期待できます。
目元のシワは寝不足が原因ですか?
目元は皮膚が薄いため、新陳代謝の乱れの影響が出やすい部位です。睡眠不足になると、ストレスの増加や生活習慣の乱れに繋がり、ホルモンバランスの乱れとなって、新陳代謝が乱れる原因になります。新陳代謝の乱れによる目の周りの血行不良は目元のシワの原因となります。

この記事の監修医師

銀座よしえクリニック 総院長 廣瀬 嘉恵 医師

銀座よしえクリニック 総院長廣瀬 嘉恵 医師 医学博士

  • 東京大学大学院医学研究科修了 医学博士号取得
  • 日本再生医療学会再生医療認定医
  • 日本再生医療学会代議員
  • 日本皮膚科学会会員
  • 日本美容皮膚科学会会員
  • 日本美容外科学会会員
  • 国際抗老化再生医療学会会員
  • 日本温泉気候物理医学会会員

銀座よしえクリニック 総院長
廣瀬嘉恵医師のプロフィールはこちら

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