
肌が汚く見えることがコンプレックスで「どんなに頑張っても肌が綺麗にならない」とお悩みの方はいませんか?スキンケアを頑張っても、高い化粧品を使っても、“肌の汚さ”が一向に改善しない…。実は、肌が汚く見える原因は複数あり、自己流のケアだけでは解消できない場合もあります。大切なのは、自分の肌の状態を知って適切なセルフケアや治療を上手に取り入れることです。
このコラムでは、肌が汚く見える原因やそうならないための予防ケア、そして美容医療による治療法を解説します。
肌が汚く見える症状と原因とは?
肌が汚く見えてしまう症状には、複数の原因が重なっていることがあります。原因を知ることで、適切な予防やケア、治療ができます。以下に、症状別の原因を紹介します。
乾燥、肌荒れ
かさついて粉を吹いたり、皮がむけたりして肌が汚い状態は、皮膚のバリア機能が低下しているサインです。皮膚の一番外側にある角質層の細胞内にある天然保湿因子(NMF)やセラミド、皮脂膜が減少すると、角層の水分量が不足して乾燥し、肌が荒れてしまいます。バリア機能の低下は日焼けや乾燥、加齢などで起こります。進行すると肌は水分蒸発を防ごうとして皮脂を過剰分泌し、テカリが現れることもあります。
色素沈着、シミ、くすみ、色ムラ
色素沈着・シミ・くすみは、メラニン色素が過剰に生成されたり、角層に溜まったりすることで肌の色ムラができる症状です。炎症後色素沈着と呼ばれる色素沈着は、ニキビやかぶれ、虫刺され、強い摩擦などで皮膚に炎症が起き、メラノサイトが刺激されて大量にメラニン色素が生成されて肌に残ることで起こります。
シミの最大の原因は、紫外線によるメラニン色素の過剰生成です。若くて健康な皮膚の場合、ターンオーバーによってメラニン色素は排出されますが、加齢などでターンオーバー周期が遅滞すると角質層に溜まってシミになります。シミは、妊娠やピルの服用などでホルモンバランスが変化することでも現れます。
くすみは、ターンオーバーの乱れによる角質肥厚や睡眠不足が原因の血行不良、 糖質の摂りすぎなどで、肌の透明感が下がることで発生します。
毛穴の開き・黒ずみなどの毛穴トラブル
毛穴に皮脂や角質などの角栓が詰まると、毛穴の開きの原因になります。そのまま放置すると角栓が酸化して黒ずみ、毛穴がポツポツと黒く目立ち、肌が汚れているように見えてしまいます。特に皮脂分泌の多い小鼻は黒い毛穴が目立ちやすく「いちご鼻」になることも。また、紫外線や摩擦などの刺激で毛穴の周りにメラニン色素が沈着して、リング状に黒ずんで見えるケースもあります。
赤み・炎症がある敏感肌
毛穴の角栓詰まりは炎症やニキビの原因になります。詰まった毛穴に菌が繁殖して炎症が起こると、毛穴が腫れて赤みが目立つように。その刺激によってメラニンが過剰に生成され、茶色や黒っぽい色素沈着が現れることもあります。さらに炎症を治そうと毛細血管が拡張し、治癒後に赤み(炎症後紅斑)が残ることも。赤みや炎症のある肌は、「疲れて見える」「体調が悪そう」「老けて見える」など不健康な印象を与えてしまいます。
クレーターやニキビ跡の凹凸
ニキビの炎症が強い場合、真皮層にまで炎症が広がって組織が破壊され、皮膚が盛り上がったり(ケロイド)、コラーゲンなどの皮下組織が線維化してクレーター(萎縮性瘢痕)になることがあります。
どちらも肌にボコボコとした凹凸が残り、肌が汚く不潔な印象を与えてしまいます。
肌がキレイな人の特徴は?
キレイに見える肌の特徴には、以下のようなものがあります。
肌のキメが整っている
「肌のキメが整っている状態」とは、肌表面にある細かい溝(皮溝)と、溝に囲まれた小さな盛り上がり(皮丘)が、均一に並んでいる状態で、 肌の表面の凸凹が少なく滑らかな肌を指します。天然保湿因子(NMF)やセラミド、皮脂膜の量が十分にあり、角質層が潤っていると肌のキメが整います。
肌にハリやツヤがある
「ハリやツヤがある状態」とは、肌の内側の弾力と、肌の表面の潤いがどちらもバランス良く保たれていて、シワやたるみが少なく、肌がふっくらしている状態を指します。
真皮層のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の量が十分にある肌は弾力があります。また油分と水分がバランスよく混在し、肌表面に潤いが保たれてキメが整うことで、ツヤ感のある肌になります。
肌にシミや赤みなどの色ムラが少ない
シミやくすみ、ニキビ跡、赤みなどの色ムラが少ない肌は、炎症がなく、肌のトーンが均一で、キメが整い、潤いとハリがある透明感のある肌です。皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)が正常で、メラニンを含む古い角質がきちんと剥がれ落ちている状態であるため健康的な印象を与えます。
均一なトーンの肌には顔全体を明るくみせる効果もあります。
肌にクレーターや凹凸がない
毛穴が目立たない、クレーターや凹凸がなくつるんとした肌は「陶器肌」や「たまご肌」とも呼ばれています。光を均一に反射するため影ができにくく、若々しく健やかな印象を与えます。
汚い肌をつくる生活習慣
例えば思春期のホルモン過剰分泌によってできるニキビは、成長期特有の体質であるため、できないようにコントロールすることは難しいのですが、知らないうちに汚い肌をつくる生活を送っている場合があります。
肌が不潔な状態である
メイクを落とさずに寝たり、洗顔料を使わず水だけで済ませたりする習慣は、肌トラブルの大きな原因です。肌には皮脂や汗、ホコリ、雑菌などが付着しており、きちんと落とさないと毛穴が詰まりやすくなります。正しい洗顔で清潔な状態を保つことが大切です。
間違ったスキンケアと紫外線対策・保湿ケア不足
スキンケアをしない、化粧水だけで終わらせる、保湿クリームを使わないといった保湿不足は、肌の乾燥を招きます。乾燥した肌はバリア機能が低下し、外部刺激に弱くなります。また紫外線対策を怠ると、日焼けによるダメージが蓄積し、シミやシワ、肌荒れの原因に。紫外線ケア、保湿とスキンケアはしっかり行いましょう。
毛穴を広げる間違ったケア
角栓を取るために使われる鼻パックは、使い方次第で毛穴トラブルを招きます。角栓を無理に引き抜くことで毛穴が開いたままになり、その後の引き締めや保湿ケアをしないと、さらに汚れが溜まりやすくなります。結果として毛穴の開きや黒ずみが悪化することも。
皮脂過剰を招く脂っこい食事
揚げ物やジャンクフードなど脂質の多い食事が続くと、皮脂の分泌が過剰になりやすくなります。余分な皮脂は毛穴を詰まらせ、ニキビやテカリの原因になります。また皮脂が酸化して黒ずむと肌が汚く見えてしまいます。
ニキビを触ったり潰したりする癖
ニキビが気になって、不潔な手で触ったり潰したりすると、雑菌が入り込み炎症が悪化します。赤みや腫れが長引くだけでなく、肌に凹凸や跡が残る原因にもなります。ニキビは触らずに、正しいケアを行いましょう。
喫煙がスモーカーズ・フェイスをつくる
喫煙は肌にとって悪い影響を与えます。タバコに含まれるニコチン、タール、一酸化炭素などの有害物質は血管を収縮させ、肌に必要な酸素や栄養が届きにくくなります。その結果、くすみや乾燥、顔の赤み、ハリの低下が起こりやすくなります。喫煙習慣は、肌を汚くするだけでなく、肌の老化も進行させます。
偏った食生活が肌を汚くする
糖分・炭水化物の過剰摂取、揚げ物・脂っこい食事、ビタミン・ミネラル・食物繊維の不足など栄養バランスの偏りは肌の修復や再生にも悪影響を与え、肌荒れや吹き出物、皮脂分泌の増加、毛穴詰まり、ニキビなどの原因に。抗酸化ビタミンやタンパク質不足が続くと、肌のハリが低下し、肌の老化が早まります。
睡眠不足は慢性的な「汚肌」を作る
睡眠中は肌の修復や再生が行われる大切な時間です。睡眠不足が続くと、ターンオーバーが乱れ、肌バリア機能の低下や男性ホルモンの過剰分泌などによって、くすみやニキビ、肌荒れが起こりやすくなります。また、ホルモンバランスも崩れやすくなり、皮脂分泌が増えることも。質の良い睡眠をしっかり取ることが、きれいな肌を保つ鍵です。
ストレスは汚い肌を誘発する
強いストレスは自律神経やホルモンバランスを乱ししてしまいます。ストレスを感じると体内でホルモンバランスが崩れて、皮脂分泌が増えたり、ターンオーバーが乱れるようになります。角質が溜まって酸化しやすくなると、ニキビやくすみ、肌荒れが繰り返し発生しやすくなります。
汚い肌を予防・改善するためのセルフケアとは?
肌を清潔に保つ
汗や皮脂、付着した空気中の汚れなどが肌に残ると毛穴詰まりやニキビの原因になります。朝晩の洗顔で過剰な皮脂や古い角質などの汚れをしっかり落としましょう。メイクは必ずその日のうちにオフして、毛穴詰まりや毛穴の黒ずみ、ニキビを予防しましょう。
紫外線ケアや保湿ケアをする
紫外線は肌の炎症を引き起こし、シミをつくり肌荒れを悪化させます。紫外線が強い時期は日焼け止めを塗って対策し、肌を守りましょう。また、しっかり保湿することで肌のバリア機能が整い、乾燥による肌荒れやかさつきが予防できます。
肌を傷めるケアはしない
指で肌を強くこするスキンケアやマッサージ、頻繁な毛穴パックは、肌に負担をかけるため止めましょう。過剰な摩擦は赤みや毛穴トラブルの原因になります。肌は強くこすらず、ぬるま湯で優しく洗って、しっかり保湿してください。
肌荒れケアのために食生活に気をつける
栄養バランスの乱れは、肌荒れやニキビの原因になります。好き嫌いやインスタント食品を避けましょう。肌に良い食事は、たんぱく質、ビタミン(A, B, C, E)、ミネラルをバランスよくしっかり摂りましょう。積極的に取りたい栄養素には、肌の弾力のもととなる「たんぱく質」が含まれた肉や魚、卵、大豆、ターンオーバーを整える「ビタミンA」が含まれたカボチャや人参などの緑黄色野菜などを積極的に摂るとよいでしょう。
またシミや色素沈着を早く治すには、強い抗酸化作用がありコラーゲン合成を助ける「ビタミンC」や血行促進作用のある「ビタミンE」が含まれるピーマンやブロッコリー、ナッツなどがおすすめです。
タバコを減らす、やめて肌質を改善
喫煙すると肌の血行が悪くなり、肌に必要な酸素や栄養が届きにくくなります。くすみや乾燥が喫煙していない人より早く進行します。タバコの本数を減らす、やめることで汚い肌を予防・改善する可能性があります。
睡眠時間をしっかり取って肌をきれいに(
肌は睡眠中に修復・再生されます。そのため睡眠不足が続くと、肌荒れしたり、ニキビやくすみが出やすくなります。また睡眠不足は成長ホルモンの減少に繋がり、ターンオーバーの遅れやホルモンバランスの乱れによるシミの原因となってしまいます。夜更かしを控え、寝る前1時間はスマホを見ない、寝具はこまめに洗濯する、規則正しい睡眠と質の高い睡眠を心がけることが、美しい肌につながります。
ストレスと上手に付き合う
ストレスは肌荒れ・くすみ・シミ・ニキビの原因になり得ます。ストレスホルモンであるコルチゾールが増加することで肌のバリアが機能低下し、ニキビ・乾燥・赤みなどが発生しやすくなります。また活性酸素が増加することでターンオーバーが低下し、間接的にシミやくすみなどの色ムラの原因となります。
リラックスした際に分泌される「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンは、肌の再生作用や抗炎症作用を高めるという研究※もあります。休息や気分転換で心をケアしてあげましょう。
※「資生堂、肌由来オキシトシンが表皮再生を促進することを発見」株式会社資生堂 https://corp.shiseido.com/jp/newsimg/3272_n2e27_jp.pdf
それでも改善しない汚い肌を治すには?
セルフケアでは改善できないニキビ跡や凹凸などは、美容医療での改善が可能です。
当院では汚い肌をつくらなくする予防ケアから、毛穴治療、ニキビ・ニキビ跡治療、重症のニキビ跡・クレーター治療まで、多くのメニューを取りそろえて多角的なアプローチを行っています。
溜まった古い角質を除去してターンオーバーを整える施術に「ジェネオプラス(肌をきれいにする複合治療)」があります。角質を除去したあとは、美容成分浸透させて潤いもプラス。肌のキメが整って、毛穴詰まりも予防できます。
毛穴やニキビ跡などの凹凸の改善を目指す治療には、マイクロニードルで皮膚の真皮層まで小さい穴をあけて皮下組織を再生させ、なめらかな肌に導く「ダーマペン4」や、ダーマペン4に高濃度プレミアムPRPをプラスしてより再生力を高めた「ヴァンパイアフェイシャル」、マイクロニードルの針先からRF波(高周波)して真皮や皮下組織の引き締めとコラーゲンの生成促進を行う「モフィウス8(マイクロニードルRF)」などがあります。
重症のニキビ跡やクレーターの治療には、「サブシジョン」が適しています。特殊な専用の針で、クレーター状のニキビ跡の固く癒着した組織を切り離して皮膚の表面を引き上げ、皮膚の凹凸を目立たなくします。サブシジョンやダーマペン4など、一人ひとりに適した複数の治療を組み合わせたオーダーメイドの「クレーター肌治療」も行っています。
また究極的な治療として、患者さんの正常な皮膚組織から表皮細胞を培養し、ニキビ跡やクレーターのある皮膚に移植する再生医療「培養表皮移植による重症ニキビ跡・クレーター治療」を提供しています。
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この記事の監修医師
銀座よしえクリニック 総院長廣瀬 嘉恵 医師 医学博士
銀座よしえクリニック 総院長
廣瀬嘉恵医師のプロフィールはこちら