重症ニキビ跡・クレーター肌治療の特徴

自家培養表皮移植はセルフケアで治すことが難しいニキビ跡のクレーター肌を改善に導きます。

銀座よしえクリニックの再生医療プロジェクトの試み
重症ニキビ跡・クレーター肌治療

重症ニキビ跡・クレーター肌治療(自家培養表皮移植)とは、患者さんの正常な皮膚組織を採取し、CPC(細胞加工施設)で、増殖能力が優れた表皮幹細胞を取り出してヒトの体内と同じ環境の下で表皮細胞を培養しシート状にしたものを、傷害(クレーターなど)のある皮膚に移植して治療する技術のことです。

少量の皮膚採取から大きな表皮シートを作成できるため、患者さんの身体への負担も軽減されています。

移植された培養表皮は皮下組織と馴染みながら一体化し、皮膚の再生を果たして肌表面の凹凸をなめらかに導きます。

こんな悩みはありませんか?

  • ニキビ跡が気になる
  • 肌に凸凹したクレーターがある
  • ニキビが悪化してクレーターができた
  • 治療を行ったがクレーターが改善しなかった
  • 顔にクレーターがあるのがつらい
  • クレーター治療が長く、費用が負担になっている
  • 治療のための通院が負担になっている
  • クレーターが広がるのが心配
  • 表皮移植以外の治療で効果が不十分だった
  • 繰り返し受けなければいけない治療の負担を軽減したい
  • PRPなど他の再生医療での治療効果に満足していない
  • 一度の治療でクレーター肌を治したい
  • クレーター肌の範囲(面積)が大きい

自家培養表皮移植は、ニキビの化膿によって真皮部分を激しく損傷し、レーザー治療やダーマペンなどで十分な効果を得られなかった場合の最終的な手段として考えられます。真皮層に自家培養表皮を移植することで、クレーター肌を改善する効果が期待できます。
この治療を行っている皮膚科は日本で2院しかありません。

「にきび・にきび跡」について詳しくはこちら

重症ニキビ跡・クレーター肌治療(自家培養表皮移植)のメリット

レーザーでは到達できない深い部位まで治療が可能

培養表皮を移植する場合は、傷ついた真皮層を一度削り取り、新しい表皮によって再生を促します。
この真皮層を薄く削り取る手法は、レーザー治療でも改善できなかったニキビ跡、クレーター肌を改善に導く効果が期待できます。

ご自身に備わった力で自然に回復

移植された培養表皮が皮下組織と一体に馴染むことで、過剰に拘縮してしまった線維組織を、表皮が放出するコラゲナーゼ(コラーゲンを分解する酵素)が柔らかくして凹凸を平らにするような作用が期待できます。

重症ニキビ跡・クレーター肌治療(自家培養表皮移植)のデメリット

ダウンタイムが長い

最初に皮膚を削る治療を行うため、術後は施術部位をガーゼで2週間程度保護します。
さらに移植した皮膚の色合いが馴染むまで1~2カ月程のダウンタイム期間があります。

費用が高い

レーザー治療やダーマペンと比較して、治療費がやや高額です。

重症ニキビ跡・クレーター肌とは

ニキビによる炎症ダメージによって真皮層の組織が損傷し、コラーゲンやヒアルロン酸などの弾力組織の割合変化し、欠損部分が毛細血管と線維組織(主にコラーゲン)に置き換わります。弾力組織が少ないために表皮が下の組織に引っ張られてしまい、皮膚にボコボコとへこんだ痕が残ります。盛り上がったケロイド状の瘢痕(肥厚性瘢痕)や凹んだ瘢痕(萎縮性瘢痕)が残ることがあります。凹んだ瘢痕(萎縮性瘢痕)はクレーター状になり、この状態をクレーター肌と呼びます。

クレーター肌の原因

白にきび

白ニキビ/コメドの形成

過剰な皮脂の分泌や毛穴の角質肥厚により毛穴の中に詰まります。毛穴が皮脂によってふさがってしまい、表面に膨らみが出ている状態です。

赤ニキビ

赤ニキビ

皮脂を栄養とするアクネ菌が毛穴の中で増殖して、徐々に炎症を起こします。毛穴周辺の皮膚は赤くなって腫れている状態です。

嚢胞性の挫創

嚢胞性の挫創

さらに炎症が進行すると、毛穴が化膿して膿が溜まり、痛みも出ます(黄ニキビ)。膿が肥大化することで、真皮層が大きく破壊されます。

重症クレーター形成

重症クレーター形成

毛穴周辺の組織がダメージを受けて、破壊された真皮層では弾力組織が減少します。表皮が引っ張られてしまい、クレーター状の凹が形成されます。

ニキビ以外でクレーター肌ができる原因

肌の凹凸の原因は、ニキビが原因の炎症だけではありません。
その他にも重度のヤケドやケガによって、皮膚の真皮まで損傷してしまっている状態になると、肌質や体質によっては回復後に跡やクレーター肌になる可能性があります。

クレーター肌はニキビの炎症で発生するケースが多いため、周辺の肌は赤〜茶色、紫色などの色素沈着も起こっている場合があります。クレーター肌に光が当たることによって影ができて目立つ傾向にあり、ファンデーションを塗っても目立つことがあります。

クレーター肌の詳しい説明について詳しくはこちら

クレーター肌ができやすい部位

クレーター肌ができやすい部位

皮脂が多く毛穴が詰まりやすくニキビができやすい、鼻やこめかみ、眉間、Tゾーン、おでこ、あご、フェイスラインはニキビ跡ができやすいと言われています。

自家培養表皮移植の仕組み

家培養表皮を用いた皮膚再生術は、培養表皮移植において実績のある聖マリアンナ医科大学の技術の下で提供されます。
患者さんの身体の中で目立たない部分から正常な皮膚組織を採取して、表皮細胞を分離し、培養します。培養した組織をシート化して患部に移植します。
1シートのサイズは5×6cm。約30平方cmの大きなサイズなので、広範囲にわたるクレーターもカバーできます。

自家培養表皮移植の仕組み

参考論文
1)Kumagai N, Nishina H, Tanabe H, Hosaka T, Ishida H, Ogino Y.: Clinical application of autologous cultured epithelia for the treatment of burn wounds and burn scars. Plast Reconstr Surg. 1988;82(1):99-110.
2)Oshima H, Inoue H, Matsuzaki K, Tanabe M, Kumagai N.: Permanent restoration of human skin treated with cultured epithelium grafting–wound healing by stem cell based tissue engineering–. Hum Cell. 2002;15(3):118-28. doi: 10.1111/j.1749-0774.2002.tb00106.x.

再生医療研究の盛んな大学病院の技術を導入し、CPC(細胞加工施設)も完備

銀座よしえクリニック都立大院は、培養表皮のみならず全ての再生医療の実施において聖マリアンナ医科大学・再生医療学部門・客員教授井上 肇より、技術監修を受けています。
さらに当院の細胞培養加工施設(CPC)は、厚生労働省が管轄する地方厚生局への届出のみならず第三者機関からの立入審査を経て適合の判断を受けています。このCPC内では、移植に必要な「患者さんの培養表皮」が作製されています。
この様に、銀座よしえクリニック都立大院で実施する再生医療技術は大学病院と同じ医療品質が得られます。

CPC(細胞加工施設)について詳しくはこちら

重症ニキビ跡・クレーター肌治療(自家培養表皮移植)の移植フロー

STEP-1 アブレーション(皮膚削皮法)

最初に、拘縮した皮膚を専用のマシンによって削り取ります。
削った部位は傷になりますが、徐々に皮膚が再生されます。

STEP-2 自家培養表皮を移植

ご自身の皮膚組織から培養された表皮を、削った部位に貼ります。

STEP-3 自家培養表皮が生着

移植した部位の肌が再生し、1週間程度で皮膚が生着します。
※この時点で移植部位は、傷跡のようなピンク色をしています。

STEP-4

1カ月以上経過すると皮膚が回復し、色合いが馴染んできます。
※術後1~2カ月間は、マスクなどでお顔を隠すことをおすすめします。

ニキビが原因のクレーター肌の予防治療

ニキビできやすい体質の方に、当院ではニキビ跡やクレーター肌を予防する治療を行っています。
毛穴が詰まり気味で白ニキビができた場合には「アクネピーリング」で、毛穴にたまった皮脂や古い角質を取り除き、皮膚の新陳代謝の乱れを整えます。また炎症が起きている場合は、抗生物質を含む「外用薬・内服薬」で炎症を抑えます。すでに化膿して皮下組織が傷ついている可能性がある場合には、「ジェネシスレーザー」で治療を行い、コラーゲンなどの組織の再生を促します。
これらの治療を早期に行うと、ニキビ跡やクレーター肌を予防できます。

化膿しているニキビの場合は、膿を出すことも必要ですが、ご自身で膿を出す行為はおすすめできません。手や指の雑菌が入って余計に悪化したり、力まかせに潰して下の組織をさらに傷つけてしまうことがあります。皮膚科で、専用の器具を使って皮脂や膿を押し出してもらいましょう。

重症ニキビ跡・クレーター肌のその他の治療法

重症ニキビ跡やクレーター肌のその他の治療には、以下の治療法があります。

上記の治療を行い、経過観察後に改善が見られない場合は「自家培養表皮移植」を選択することも可能です。

重症ニキビ跡・クレーター肌治療、培養表皮移植のメリット

  • ご自身の皮膚を移植するため違和感がない
  • 採取する組織が少ない
  • 大きな培養皮膚を作成できる

重症ニキビ跡・クレーター肌治療、培養表皮移植のデメリット

  • 培養した表皮シートには使用期限がある
  • 移植後のダウンタイムが長い
  • 治療費が高額

重症ニキビ跡・クレーター肌治療、培養表皮移植の施術詳細

  • 施術時間30~180分(範囲によります)
  • 入院なし
  • 術後の通院術後2~3回は要通院。処置が必要となります。
  • 麻酔局所麻酔
  • 術後の腫れ1~4週間
  • シャワーシャワーは当日可。入浴はガーゼ保護中不可。
  • 洗顔要経過観察
  • メイク要経過観察
  • 診察当日の治療不可、要血液検査

リスク・副作用

施術箇所の知覚の痛み、赤み、腫れ、傷痕、感染、色素沈着、生着の悪さ、体質によっては希望と異なると感じる仕上がりに感じる場合があります。

ダウンタイム

1〜2カ月程度

重症ニキビ跡・クレーター肌治療(自家培養表皮移植)の施術の流れ

  • STEP 1
    診察、血液検査

    クレーターの面積を計測します。

  • STEP 2
    採皮(1cm×2cm程度)

    縫合した場合は1週間後に抜糸を行います。

  • STEP 3
    皮膚移植

    縫合した場合は1週間後に抜糸を行います。

    〈注意点〉
    皮膚の採取から3〜5週間後に表皮の培養が完了するので、その後皮膚移植にお越しいただくようお願いしております。
    それより早いと表皮細胞の未増殖が間に合わずで表皮シートが完成しません。せず、逆にそれ以上遅れますと増殖が進みすぎて、垢となってしまい移植に使えなくなってしまいます。
    ※培養のスピードには個人差があります。

  • STEP 4
    再診・ガーゼ交換

    移植後は、状態に応じて複数回通院いただきます。

    〈注意点〉
    移植後も定期的な通院は必要になります。必ず指示通りの日程で来院してください。的確な診察・処置を受けなければ、良い結果が得られません。
    また、治療過程や結果には個人差があり、通院の回数やタイミングは医師との相談になります。
    採皮、植皮の後は創部をガーゼやテープで保護します。
    その上から防水テープを貼ることで、施術直後よりシャワー浴や洗顔が可能です。

重症ニキビ跡・クレーター肌治療のQ&A

クレーター肌(ニキビ跡)になりやすい人はいますか?
遺伝的に皮脂が出やすい方、脂性肌の人がなりやすい傾向にあります。
皮脂の分泌が女性よりも多く、肌のお手入れを積極的に行う習慣のない男性も多い傾向にあります。
クレーター肌(ニキビ跡)になりやすい年代は?
ニキビが出始めるのが平均して10代半ばから後半ですので、そこから悪化して10代の後半〜20代前半がクレーター肌(ニキビ跡)になりやすい年代です。
クレーター状のニキビ跡を予防するにはどうすればよいですか?
ニキビがなかなか治らないなと感じたら、早い段階でクリニックの治療を受けることをおすすめします。
炎症や化膿を起こさずに改善に導く処方薬、レーザー治療、創傷治癒効果のある治療などが、クレーター肌の予防に効果的です。
周囲の人に知られずに治療を受けることは可能ですか?
治療後は、赤みも目立ちにくく、すぐにメイクができます。
ばんそうこうを貼る必要もないため、まわりの人に気づかれる心配はありません。
クレーター肌(ニキビ跡)は自力(市販薬など)で治すことができますか?
残念ながら、クレーターは真皮層の組織が線維化しているため、ご自宅のケアでは治りません。
改善には医療的なアプローチが必要になります。
自家培養表皮移植と組み合わせると効果的な治療はありますか?
移植後に表皮が完全に生着した後には、コラーゲン再生を促すマイルドな施術がおすすめです。
当院では、「ジェネシスレーザー」や「ライムライト(IPL、光治療)」をご用意しています。
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